キーを差し込む場所がない車に乗っていて、ふと不安になった話

先日、車に乗り込もうとしたとき、ふと考えた。

「もしバッテリーが上がったら、どうするんだろう?」

私の車は2013年式の日産セレナ。エンジンはスタートボタンで始動するタイプで、昔のようにキーを差し込む場所が見当たらない。

若い頃に乗っていた車なら話は簡単だった。鍵を差し込み、回してエンジンをかける。仕組みも何となく理解していた。

ところが今の車は違う。

ポケットにキーを入れたままドアが開き、ボタンを押せばエンジンがかかる。

便利になったのは間違いない。

しかし便利になればなるほど、その仕組みが見えなくなる。

そのため、いざというときのことを考えると少し不安になるのだ。

例えばバッテリーが上がったらどうなるのか。

ドアは開くのか。

エンジンはかけられるのか。

そもそも鍵穴はどこにあるのか。

考えてみれば、車を所有して十年以上になるのに、一度も非常用キーを取り出したことがない。

調べてみると、スマートキーの中には非常用の物理キーが収納されていて、ドアには隠れた鍵穴も用意されているらしい。さらにキーの電池が切れても、スタートボタンにキーを近づければエンジンを始動できる仕組みもあるという。

ちゃんと考えられているのだ。

それでも不安は完全には消えない。

なぜなら、知識として知っているのと、実際にやったことがあるのとでは大きな違いがあるからだ。

災害への備えと同じで、本当に困るのは「いざその場になって初めて調べる」ことである。

幸い今は何の問題もなく走っている。

だが、この機会に非常用キーの場所くらいは確認しておこうと思う。

そしてバッテリーの状態も点検しておきたい。

年齢を重ねると、新しい技術の便利さに感心する一方で、「もしものときはどうなるのだろう」と考えることが増える。

今回の不安も、車のことというより、便利なものに囲まれて暮らす現代人の小さな宿題なのかもしれない。

普段は意識しないけれど、皆さんは自分の車の非常用キーがどこにあるか、ご存じだろうか。案外、私と同じように知らないまま乗っている人も多いのではないかと思う。

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